2011.5.2 Monday - 12:13
Akko / Akko Rounded — 小林章さんの名を冠したモダンな最新書体をリリース
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小林 章ドイツ・ライノタイプ社勤務、日本の欧文書体デザイナーとして、すっかりおなじみの小林 章さん。
近年巨匠Adrian Frutiger氏やHermann Zapf氏と過去の名作書体をリメイクしNeue FrutigerやAvenir Next、DIN Nextなどを制作されていましたが、久々に自身のオリジナル制作フォント“Akko”をリリースしました。DIN Next同様、通常版のほか丸みを帯びたRoundedも同時リリース。
2010年より制作を開始したというAkko。Akko=アッコと日本人女性の名前を思わせますが、実はAkira Kobayashiの苗字と名前から取っただそうです。しかもライノタイプ社着任10年目記念?だそうで。
まさに今風なタイプフェイスデザインで、どことなくDIN Nextを彷彿させますが、カーブがソフトになっており、比較すると大きく違うことが分かります。さらにお得意のリガチャも健在。ctやstのほか、ch、ckも含まれているとか。
日本の欧文書体事情は、どちらかといえば、どんな場面でも同じような書体が使われている印象。このような海外最先端の欧文書体が日本でも流行るといいですね。
AkkoはMyFontsのほか、Linotypeのサイトでも購入できます。Std版とPro版が存在しますが、通常の利用の場合は少し安いStd版で問題ないでしょう。
Linotype – Akkoの詳細記事
http://www.linotype.com/6578/akko.html
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