2007.6.8 Friday - 00:00
Clarendon — 力強くて見やすいスラブセリフ書体
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Clarendonは、スイスのデザイナー Hermann Eidenbenzがデザインしたスラブセリフ書体。すでによく使われている書体の1つです。読み方は“クラレンドン”で、地名や人名によく使われる単語だそうです。
セリフ体ながらも、小さくても可読性が高いので辞書の見出しにもよく使われており、2006年のドコモ903iのキャンペーンや(…ちょっと違うかも?)、2012年のJALのボストン就航キャンペーンでも使われていました。
改訂4版 TTFパーフェクトコレクションにもBistreamブランドのClarendon収録されていますが、様々なブランドのClarendonが存在します。キレの部分のデザインが異なるためどれを選ぶかは好みの問題ですが、ファミリーやOpenType機能を備えたClarendonも存在するため、どれを購入するか迷いそうです。
- Bistream版Clarendonは5ウェイト展開+Condensed
- Linotype版Clarendonは4ウェイト展開+Expanded。
- URW++版Clarendonは豊富な5ウェイト展開+Narrow+Extra Narrow+Wide+Extra Wide。
- URW++版Clarendon 2は4ウェイト展開+Expanded+Stencil+Rounded。
- Canada Type版Clarendon Textは本文用に合字やスモールキャップ、分数などのOpenType機能が充実
- Canada Type版Clarendon Wideはワイドなデザインで3ウェイト展開+Stencil+Sketch。
ただしClarendonにはイタリック体がないため、イタリック体を使いたい場合はHoefler & Frere-JonesのSentinelをおすすめします。
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