2012.1.11 Wednesday - 10:22
EmigreがついにWebフォントの提供を開始
老舗フォントファウンダリのEmigre(エミグレ)がついにWebフォントの提供を開始しました。近年海外ではWebフォントサービスのみならず、ファウンダリ自身においても続々とWebフォントの提供が広まる中で、Emigreだけはなかなか始まらない状況でしたが、ついにサービスの内容が明らかになりました。
Emigreは、1990年代後半から2000年代前半に一世を風靡した老舗フォントファウンダリで、現在も日本の某著名アートディレクターが愛用していることでも知られています。
提供フォントは、絵文字系フォントを除くほぼ全てのフォントがWebフォントの対象になっており、WOFF形式とEOT形式でのデータ提供で、自身で設置する方式となっています。デスクトップ用のフォントとはライセンスが別となっているので注意が必要です。(※TrueType形式やOpenType形式は含まれないため、対応ブラウザは実質IE4–、Firefox 3.6–、Safari 5.1–、Chrome 6–、Opera 11–ということになります。 →ウェブで任意の書体を使う方法まとめ)
また購入の際に「5年契約」か、もしくは「永続契約」かを選ぶことができます。合わせて1ヶ月のページビューにより値段が異なり、例えば10,000ページビュー以内ならば$39、100,000ページビュー以内ならば$78と値段が上がっていきます。
EmigreのフォントをWebフォント化するにあたり、スクリーン上で美しく表示されるよう全てのフォントの最適化を行ったそうですが、中でもType Director’s Picksによるフォントは、小さい文字サイズでも潰れないように表示されるように細かな調整がされているそうです。フォントの個別ページに“TDP”の記載があるのものは、その対象となっています。
どのWebフォントサービスやファウンダリにおいても、スクリーン上での表示はOSやブラウザにより異なるため、ある意味永遠の課題となっているのですが、随時バージョンアップを行っていくそうです(Emigre側では28px以上ならば、表示に問題はないとしています)。
EmigreのフォントがWebフォントとして使えるということで、待ちに待っていた方も多いのではないでしょうか?是非お試しを。
Emigre Web Fonts
http://www.emigre.com/WebFonts
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