2016.11.17 Thursday - 18:42

FontExplorer X Pro … 定番高機能フォント管理ソフトが日本語対応!便利な機能を一挙紹介

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FontExplorer X Pro

おおよそ10年前にレビューしたまま放置してしまっていました…。

当時はLinotypeとしてリリースされていたフォント管理ソフト「FontExplorer X Pro」のMac版がバージョン6へアップデートされましたので、当ブログのレビュー記事も10年ぶりに更新したいと思います。

まずFontExplorer X Proとは一体どんなソフトなのか。結論から言うと、日頃フォントの購入や年間ライセンスパッケージのアップデート等で増え続けるフォントデータを、効率的に管理することができる便利で高機能なソフトです。

具体的な操作方法は他の方のブログやレビューをご覧いただくとして、今回は私がFontExplorer X Proを使ってみて、気づいた便利な機能やユニークな機能を10個ピックアップしてレビューしてみたいと思います。

FontExplorer X Pro
https://www.fontexplorerx.com/

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1. 今回のアップデートの最大ポイントは「日本語化」にあり

フォント管理ソフトとしては有名なソフトなので国内でもすでに愛用者は多いはず。元々使い勝手が難解なソフトではありませんでしたが、日本語にローカライズされたため安心して使うことができます。海外ソフトに多い、いわゆる“不自然な”日本語ではないのもポイントです。

今回のアップデートの最大ポイントは「日本語化」にあり

インストール画面も日本語で安心

今回のアップデートの最大ポイントは「日本語化」にあり

マニュアルには日本語の「お読みください.pdf」が!

2. アプリケーションごとにフォントの有効化・無効化できる

基本的な機能として、チェックON/OFFだけでインストールされているフォントを簡単に有効化したり無効化することができます。これにより、フォントのインストールしすぎを回避でき、アプリケーションの動作軽量化が期待できます。またシステムフォルダ等すでに決まってしまっている場所以外でも、自由にフォントフォルダを設定することもできます。特にフォントデータを大量にインストールしているDTP系デザイナーの方には便利な機能ですね。

フォントの有効化・無効化ぐらいならば、OS標準のFontBookでもできますが、[ファイル] → [新規アプリケーションセット] からセットを作成すれば、アプリケーションごとにフォントの有効化・無効化の設定をすることができます。

アプリケーションごとにフォントの有効化・無効化できる

3. フォントのプレビュー画面は自由自在にカスタマイズできる

インストールされているフォントを、iTunesのような使いやすいユーザーインターフェースでプレビューすることができます。

右上の「フォントリスト設定」でタイル状にしたり、文字色や背景色なども自由自在に変更可能です。
右下の「一般設定」ではカーニングやトラッキングの設定もしながらテストタイプすることも可能。もちろん日本語フォントの表示も問題無し。

フォントのプレビューは自由自在にカスタマイズできる

4. フォントデータの様々な情報を参照できる

フォントのバージョンや対応言語、デザイナーなど、普段何気なく使っているフォントデータの様々な情報を参照できます。また最近のOpenTypeフォントは、様々な字形が入っているため字形一覧機能も便利。
カーニングペアのカーニング値も知ることができます。

フォントデータの様々な情報を参照できる

Akkoの“T”と“y”でカーニング値を検証してみたところ。

5. ウェブサイトでの表示を確認できる「Webプレビュー」

バージョン6からの新機能である「Webプレビュー」機能は、任意のウェブサイトをブラウザ部分に表示して、自由自在に手持ちのフォントを適用することができます。
Webフォントを多用するWebデザイナー向けの便利な機能です。

ウェブサイトでの表示を確認できる「Webプレビュー」

適用したい部分をクリックして左側のフォントを選ぶだけで即反映されます。

6. 自由にレイアウトを変更できる便利な書体見本印刷機能

フォント管理ツールには必ず備わっている書体見本印刷機能。FontExplorer X Proも細かくカスタマイズ可能で、フォントごとに書体見本を印刷することができます。出力して書体の選定をしたいときに便利です。

自由にレイアウトを変更できる便利な書体見本印刷機能

7. フォントを比較してインクと紙の使用量が分かる

印刷に関連してユニークな機能を1つ紹介。[ファイル] → [文字ツールボックス] では、使用したフォントに応じたインクと紙の使用量の概算を調べることができます。当然のことながら細い書体は少なめ、太い書体は多めになります。

フォントを比較してインクと紙の使用量が分かる

Helveticaをベースにインク使用量と紙を比較した例。Helvetica Neueと比較してみると面白いかも?

8. 使われているフォントを調査できる「書類フォント検知」

個人的に便利で重宝しそうな「書類フォント検知」。[ファイル] → [書類フォント検知] から任意のファイルを選択すると、そのファイルで使われているフォントを調べることができます。IllustratorやInDesignのデータはもちろん、WordやPowerPointのデータにも対応しています。

使われているフォントを調査できる「書類フォント検知」

あるイラレデータに使われているフォントを調べた例。

9. クラウド管理のフォントも参照できる

SkyFontsやTypekitなど、クラウドで管理しているフォントも表示することができます。特にAdobe Typekitは多くの方が利用しているはずなので、1つのソフトでまとめて管理できるのはうれしいです。

クラウド管理のフォントも参照できる

10. 他社製フォント管理ソフトとの干渉を阻止

最後に気が利いているなと思ったのが干渉の警告。例えばFontExplorer X Proを起動中に、OS標準のFontBookを起動すると警告が出ます。特にフォントの有効化・無効化において干渉してしまい、システムに良からぬことが起きてしまうかもしれません。

他社製フォント管理ソフトとの干渉を阻止

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FontExplorer X Proは$99ですが(アップグレード$49あり、2016年5月15日以前の購入ならば無料)、30日間無料でフル機能を試すことができます。
まずは高機能で便利なFontExplorer X Proを体験してみてはいかがでしょうか。

FontExplorer X Pro
https://www.fontexplorerx.com/

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