2011.8.16 Tuesday - 12:09
Webフォント用にフォントファイルデータをサブセット化できるFontFont Subsetter
キーワード
@font-face FontFont WOFF WebフォントFontFont Subsetterは、Fontshopが運営するWebフォント用フォントデータをサブセット化し、容量を減らすことができるオンラインツールです。
そもそもサブセットとは何なのか…フォントデータの中にはたくさんの文字情報が集積されていますが、必要な文字だけでフォントデータを作成することをサブセット化するといいます。フルセットの反意語なので、意味合いとしてはそのままですが。フォントデータそのものを圧縮するということではありません。
ではなぜWebフォント用にサブセット化する必要があるのか…それはもちろん容量を減らすことで、サーバへのトラフィックを軽減し、閲覧時に少しでも早く表示されるようにするためです。
…前置きが長くなりましたが、さっそくサブセット化してみましょう。
まずはWeb用のフォントデータをアップロードします。とりあえず試してみたい方は、FF Sero Web Mediumが無料でダウンロードできますので、こちらで試してみてください。
アップロードが完了すると、左側にサブセット化前の情報、右側にサブセット化後の情報が表示されます。そのくらい容量が減ったのかが一目瞭然ですね。必要に応じてRefreshして情報を更新してください。
中央部分にてフォントデータの中身を設定していきます。上2つはヒンティング、カーニングの設定です。これらをOFFにすると容量が減ります。
3つ目がいよいよサブセッティングの項目です。初期状態では全ての文字が入っていますが、“Keep only a Subset pf Specified Characters”にチェックを入れてみると、数字を残す、シンボルを残すなどの設定ができます。
さらに下の方を見ていくと、どの文字がサブセット化されているのかすぐ分かるようなグリフ表があります。
諸々設定が終わったら、“DOWNLOAD FILE”にてフォントデータをダウンロードします。
非常に分かりやすいインターフェイスで、使い勝手が良いですね。誰でも迷うこと無くサブセット化できてしまいます。
当然のことながら日本語フォントには非対応ですが、Webフォント用の欧文書体の容量を少しでも減らしたい方は是非試してみてはどうでしょうか?
FontFont Subsetter
http://www.subsetter.com/
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