2012.7.7 Saturday - 09:59
Klavika — Facebookロゴのベースにもなった21世紀のサンセリフ体
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Klavikaは人気フォントファウンダリProcess Type Foundryの代表作であるサンセリフ体です。
Facebookのロゴのベースになったということですでに広く知られており、フォントフリークの皆さんにはすでにお馴染みのフォントではありますが、ようやく手に入れたのでレビューしてみたいと思います。
これぞ“21世紀のサンセリフ体”
Klavikaの開発コンセプトを見ると、「現在の21世紀において様々な用途に使えるモダンなデザインの書体が不足しているために作られた」と書かれており、FrutigerやVerdanaなどのヒューマニスト(※書体ジャンルの1つ)的要素と、FuturaやAvant Garde Gothicのような幾何学的要素を組み合わせたデザインになっています。またくっきりとしたデザインなので小さいサイズでも読みやすく、印刷物やスクリーン上の両方で栄えます。後にCondensed体もリリースされました。
実際の使用例として、携帯電話メーカーMotolora社のRAZRにも使われているほか、Mac App Store内でも使われていました。
OpenTypeフォント機能を生かした豊富な数字のデザイン
KlavikaのウェイトはLight/Regular/Medium/Boldの4つで、それぞれのイタリック体を加えた計8フォントで構成されています。
またOpenTypeフォントということで、スモールキャップやリガチャ(合字)が備わっているのほか、数字に関しては、“通常の高さが揃ったライニング数字”、“本文に合う高さが揃っていないオールドスタイル数字”、“スモールキャップの数字”の3種類に、それぞれ等幅版を加えた計6つものデザインが存在します(※Klavika Basicには未収録:詳細は後述)。
Facebookロゴとの比較
Facebookロゴのベースになったという前述の通り、Klavika Boldを実際に重ねて比較してみると確かにそうであることが分かりますが、同時に細かな部分がかなり調整されていることも分かります。特に小文字の‘a’は見た目が大分違いますね。
Klavikaを購入するには?
Process Type Foundryのサイトからダウンロード購入できます。単体で購入することもできますが、ファミリーでまとめて購入することをおすすめします。ちなみにProcess Type Foundryのサイトでアカウントを作成の上購入すれば、次回のアップグレード時に優待価格で購入できることもあります。
また前述の複数ある数字のデザインが収録されていないOpenTypeフォント機能が限定された廉価版“Klavika Basic”もありますので、とりあえず最低限使えればいいやという方はこちらをどうぞ。Webフォントとして使いたい場合はBasic版での購入となります(Typekitで取り込んで使用することもできます)。
【2012.11.15追記】KlavikaにKlavika Display (Thin, Extra Light, Black, Ultra Black) が追加されました。4ウェイトとそのCondensed体の計8フォントとなります。
- Klavika Mega Pack (Condensed体・Displayを含む全24フォント完全版) $499 ※ new!
- Klavika Super Pack (Condensed体を含む全16フォント版) $399 ※
- Klavika Complete Family (全8フォント完全版:★おすすめ) $299
- Klavika Basic Complete Family (全8フォント廉価版) $179
- Klavika Pack 1 (Light/Mediumとそのイタリック体のみ:Basic版もあり) $199/$99 ※
- Klavika Pack 2 (Regular/Boldとそのイタリック体のみ:Basic版もあり) $199/$99 ※
※ Process Type Foundryサイトでのみの取り扱い
Process Type Foundry – Klavika
http://processtypefoundry.com/fonts/klavika/
MyFontsの購入・利用方法ガイド(日本語)
https://blog.petitboys.com/archives/myfonts_guide.html
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