2012.1.30 Monday - 10:20
もじのみほん — 仮名のカタチから日本語書体を見分けるフォントガイド
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巷で話題の本をついに手に入れました。仮名のカタチから日本語書体を見分けるというフォントガイド本「もじのみほん」です。
この世に日本語フォントは数多く存在するのですが、最もその特徴があらわれるのは、ずばり“仮名”とのこと。よって、仮名をよく見ればその書体名が分かることになりますし、逆に仮名がその書体のイメージを決定づけているということですね。
驚くのは誌面の構成。ひらがなの“あ”から、カタカナの“ン”まで、ダーっと一覧で並べられています。
詳細はこんな感じです。ボーっと眺めているだけで楽しいですね。世の中の全ての日本語書体が掲載されているというわけではなく、よく使われるものを中心に収録されているそうです。でも恐ろしい数の書体が集められているので、これ1冊でほぼ完璧でしょう。
さらにうれしいことに、スタイル別の見本や、付録としてフォントの知識についても簡潔にまとめられています。これはありがたいです。
日本語書体をもっと知りたいデザイナーにはマスト品。日本語書体にはこんなにもあるんだぞ!ってのが一般の方にもストレートに伝わる良書ですね。ぜひどうぞ。
ヨコカクさんの「こどものじ」も「どうろのじ」の6書体追加版はこちらからどうぞ。
http://yokokaku.tumblr.com/post/17009848849
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