2011.1.24 Monday - 12:29

TypeTalks第2回のプレゼン資料とまとめ

表参道の青山ブックセンターにて行われたTypeTalks第2回が無事終了しました。昨年の12月末に予約受付を開始しましたが、お陰様で多くの方に興味を持っていただき、すぐに満員となりました。

第1回目にはあの小林 章さんが登場しましたが、出演者・参加者共に同じ立ち位置で気軽に意見が言えるというのが、当セミナー最大の魅力。

今回小林さんはドイツからSkypeで参加となりました。セッティング時に会場のネットに繋ぐことができず、かなり焦りましたが(笑、いざ繋がると、小林さんがあたかもすぐそこにいるかのように感じられました。Skypeって本当便利ですね。

参加者にアンケートをとってみると、グラフィックのみ・Webのみデザイナーの方は意外に少なく、多くがグラフィックもWebも両方するデザイナーの方でした。他にも編集者の方や学生さんなど多くの方に参加いただきました。特にグラフィックデザイナーの参加者が多いですので、技術的な難しい話はできるだけせず、等身大で分かりやすく解説するようにしました。

今回のプレゼン資料をアップしました。当日会場にいらっしゃった方は分かるかと思いますが、諸般の事情により一部内容をカットしております。
※要Flash Player モバイル環境の方はPDFデータから閲覧ください。)

今回のテーマは大きくこの2つでした。

  • Webとグラフィックで “文字”がどのように違うのか確認する
  • グラフィックデザイン上の欧文組版が、Webデザイン上で実現できるかどうかを検証し、欧文の基礎を学ぶ

前半は、グラフィックデザイナーやクライアントの元紙媒体担当出身のWeb担当者のような方が、Web上の“文字”について、認識に大きなズレがあるという問題提起をさせていただきました。

グラフィックデザインとWebデザインは、制作過程こそ似ていますが最終的なアウトプットは全く違います。であるにも関わらず、似ている・似たようなものとして2つを無理矢理こじつけたような制作物ができあがってしまうことがよくあるように思います。

Webデザイン的に言えば、「見た目はいいけど使いづらい・分かりづらい」。また第三者であるクライアントも両者の違いがよく分かっておらず、「それWebだと無理・やらないほうがいい」みたいな修正が来たりもする。そのような認識のズレを、今回“文字”という観点から改めて解説してみました。

後半は、グラフィックデザイン上で完成されている欧文組版のルールが、Webデザイン上でどこまで実現可能か検証するという、非常に現実的で役立つ内容です。

今回は時間の都合上、デバイスフォントについてしか解説できませんでしたが、次回の後編は嘉瑞工房の高岡さんと一緒に、日本語従属欧文書体や引用符、合字、スモールキャップ、イタリックとオブリーク、郵便番号・住所・電話番号などを1つ1つ解説していく予定です。またWebフォント (Webfonts) の基礎知識についても分かりやすく解説します。

次回の第3回は、3/12(土)を予定していますが、詳細は後日改めて告知いたします。

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下記はスライド等に出てくる関連リンク先です。

Common fonts to all versions of Windows & Mac equivalents (スライド27)
http://www.ampsoft.net/webdesign-l/WindowsMacFonts.html

Typecharts (スライド28)
http://www.typechart.com/

Fontshop Blog
http://blog.fontshop.com/

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