2011.4.25 Monday - 12:14

TypeTalks第3回のプレゼン資料とまとめ

2011年1月に行われたTypeTalks第2回に続き、4月23日に前回の後編にあたる第3回が開催され、今回も講師をさせていただきました。(※3月12日の予定でしたが、東日本大震災の影響で延期となりました。)

前回はグラフィックデザインとWebデザインでは、どう文字の扱いが違うのかという議論が行われましたが、今回は前半に、近年海外で盛り上がりを見せるWebフォント (Webfonts) の基礎知識やWebフォントサービスについて、後半は今すぐできる実践的なWebデザイン上の欧文組版についてお話させていただきました。

今回は参加いただいた皆さんに紙資料をお渡ししましたが、前回同様にプレゼン資料の一部調整版を公開いたします。
※要Flash Player モバイル環境の方はPDFデータから閲覧ください。)

会場には普段グラフィックとWebのハイブリッドなデザイナーさんが多かったのですが、技術的な話は極力避けつつ、広く浅く、分かりやすくお話しました。

後半は…とは言ってもあまり時間がなかったのですが、グラフィックデザインで完成させている欧文組版のルールが、Webデザイン上ではどのように実現できるのか、もしくは将来的に実現されようとしているのかを検証しました。またFirefox 4+Opentypeで実現するOpentypeの機能についてもサンプルを用いてお見せしました。

今回は内容が内容なだけに、勉強会のような雰囲気になってしまいましたが、終わりの方で某サイトを例にとり、グラフィックデザイナーとWebデザイナーのみならず、編集者や翻訳者、タイプデザイナーなど広範囲に渡り、本当はこうあるべき、こうしたいと考えているのにも関わらずコミュニケーションがうまくとれておらず、最終的に納得のいくものができていないという議論がされました。

Webデザイン上ではHTMLやCSS等で文字を自由に装飾することができますし、できることを知っているデザイナーはたくさんいます。しかし、何の目的でそこをイタリックにするのか、なぜスモールキャップを用いたほうがよいのか、本当に理解している人は少ないのではないでしょうか。

今後Webフォントによって使えるフォントが増えるだけでなく、CSS3によっても文字の装飾表現等の自由度が増します。またOpentypeフォントも自由に操ることができるようになります。実務レベルで使えるようになるのは、まだ先の話ではあるかと思いますが、今から知識として備えておくにこしたことはありません。

私自身今回このTypeTalksを通して、高岡さん、小林さん、そして会場の皆さんからたくさんのことを勉強させていただきました。また別の機会がありましたら、何か議論ができる場を設けられるとよいですね。

最後になりましたが、当日大嵐の中ご来場いただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。

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下記はスライド等に出てくる関連リンク先です。

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