2010.11.25 Thursday - 12:50

Webフォント (Webfonts) 2010年11月のニュース

Webフォント(Webfonts)に関するニュース2010年11月版です。本来であれば、1つの記事として取り上げたいのですが情報が断片的であるため、箇条書き形式でまとめました。

Web Font Awards、優勝は“Design Made in Germany (Dmig5)”に決定

第1回Web Font Awardsが開催され、Webフォントを使ったサイトの品評会が行われていましたが、初代優勝には、FF DIN Roundedを駆使したDesign Made in Germany (Dmig 5)に決定しました。公開当初から話題になっていたサイトであり、誰もが納得のいく素晴らしいサイトです。

iOS 4.2 (Mobile Safari) がTTF/OTF形式の埋め込みに対応

これまでは、iPhone/iPad対応にはSVG形式のもので別途対応する必要がありましたが、iOS 4.2 (Mobile Safari) ではTTF形式に対応しました。これによってまた1つ煩わしい分岐処理を減らすことができます。ちなみにWOFF形式には、通常のSafariも含めてまだ対応していません。追記:OTF形式にも対応済だそうです。

Chromeが知らない間にWOFF形式に対応

海外でも話題になっていましたが、急速にバージョンアップが進むChromeが、バージョン6にてすでにWOFF形式をサポートしていたようです。

Fonts.com Web FontsにTypeBank社の日本語フォントが登場

長らくβ版が続き、2010年9月末に正式オープンしたFonts.com Web Fontsですが、当初数書体しかなかった日本語フォントにTypeBank社の日本語フォントが追加されています。データサイズが2MBもあり、トラフィック問題が懸念されますが、Dynamic Subsettingを行っているため、実際にはもっと小さく処理できるとしています。
→ Fonts.com Web Fontsで使えるTypeBank社のフォント一覧

Fonts.com Web Fontsがディベロッパ向けにWordPress用のプラグインなどを提供

Fonts.com Web Fontsが開発者向けにWordPressやJoomla、Drupal向けのプラグインを提供しています。

AdobeがWebフォントに関する見解を発表

デザイナーの多くが使っているAdobe社のフォントですが、AdobeのタイポグラフィブログTypblographyにて、Webフォントやそのライセンスについての見解を発表しています。簡単にまとめると、Adobe社のフォントは、WOFF形式への変換も含めて、サーバ上にフォントデータを置くことは使用許諾に反するとし、一切禁止しているとのことです。Adobe社のフォントを使いたい場合は、WebフォントサービスのTypekitを使って欲しいとのことです。
→ Understanding Web Font Licensing

WOFF形式の仕様確定に向けて最終段階へ

現在実験的にFirefoxやChromeが対応しているWebフォントの標準形式になる予定のWOFF(Web Open Font Format)形式ですが、仕様確定に向けて最終段階に入っており、2010年12月14日までコメント等を受け付けているようです。
→ Last Call Working Draft announcement for WOFF spec.

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