2011.6.8 Wednesday - 12:12
Webフォント (Webfonts) 2011年6月のニュース
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@font-face WOFF 欧文組版 WebフォントWebフォント(Webfonts)に関するニュース2011年6月版です。本来であれば、1つの記事として取り上げたいのですが情報が断片的であるため、箇条書き形式でまとめました。
MacOS X LionのSafari最新版がWOFFに対応
Webkit系ブラウザでありながら、Webフォント標準形式WOFFへの対応が遅れていたSafariですが、2011年7月に発売予定のMacOS X最新作Lionにて、対応することが明らかになりました。これでひと通り主要なブラウザがWOFFへの対応を完了したことになります。
他にもCSS3のオートハイフネーション (auto-hyphenation) や縦書き表示 (vertical text) にも対応するそうです。これまでオートハイフネーションはHyphenator.js、縦書き表示には竹取JSなどの外部Javascriptを用いて実現する必要がありました。まだ全てのブラウザで表示できるわけではないですが、将来的には大きな一歩と言えそうです。なおオートハイフネーションはFirefox6も対応予定とのこと。
Web Font Awardsが今年も開催
昨年Webフォントを用いたサイトのデザインを競う初のコンテストWeb Font Awardsが開催され大きな話題を呼びましたが、なんと今年も開催を予定しているとのことです。2回目ということで、さらにデザインに磨きのかかったサイトが登場すると思われます。
Fonts.com Web Fontsの表示確認用サイトがオープン
LinotypeやITC、MonotypeのWebフォントを取り扱うFonts.com Web Fontsが、所有するフォントを他サイトで表示した際、どのように見えるのか確認できるサイト Web Fonts Previewをオープンしました。HelveticaやUnivers、Frutigerなどグラフィックデザイナーにはお馴染みのフォントをたくさん取り扱っています。
TypekitにParaTypeが仲間入り
海外のWebフォントサービスの先駆者的存在であるTypekitにて、アメリカ・カルフォルニアのParaType製フォントが使えるようになりました。今回の参入により、ようやくTypekitでもFuturaが使えるようになったとのことです。ParaTypeは他社のフォントも取り扱っていますが、独自のフォント(PT)も取り扱っています。
FontdeckにVirusFontsが仲間入り
海外のWebフォントサービスとしては、どちらかといえばマイナーなイメージがあるFontdeckですが、なんとJonathan Barnbrook氏のフォントブランドVirusFontsがWebフォントとして使えるようになりました。
…という話をしてもいまいちピンと来ないかもしれませんが、Jonathan Barnbrook氏のフォントはエミグレにも提供されており、特に有名なのは明治学院大学のCI/VIで使われているMason Serifが代表作です。
WebINKにOurTypeが仲間入り
後発のWebフォントサービスとしてどんどん盛り上がりを見せているWebINKにて、ベルギーのフォントブランドOurTypeがWebフォントとして使えるようになりました。サイトのデザインには、同国の有名制作プロダクションであるgroup94が制作したため、Webデザイナーの間でも話題になりました。
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