2009.3.13 Friday - 23:28
DIN Next / DIN Next Rounded — 大人気のDINがなんと7ウェイト25書体のファミリーに!Ultra LightやRoundedが新規追加!
当ブログでも少し前に取り上げたDINですが、Linotype版のDINが“DIN Next”として7ウェイト25書体のファミリーに拡大しました。制作には日本人欧文書体デザイナーの小林 章氏が関わっています。
Linotypeのサイトに、DIN Nextについて細々と解説がされているのですが、ざっとポイントをまとめると、
- Ultra Light(極細)が新規追加
- Rounded(丸型)が新規追加
- Ultra Light – Light – Regular – Medium – Bold – Heavy – Black の合計7ウェイト
- その7ウェイトには、それぞれItalicとCondensed付
- Roundedは Light – Regular – Medium – Boldの合計4ウェイト
つまり、7ウェイトあって、それぞれにRegularとItalicとCondensedがあるので、7×3=21書体。Roundedは4ウェイトなので、21+4=25書体というわけです。
豊富なウェイト展開以外にもOpenType機能を生かしたデザインのバリエーションが大きな特長です。例えば数字の1,6,7,9,0、大文字のC,G,Z、小文字のa,qには2種類のデザインが存在し、使い分けることができます。
さらに数字にはオールドスタイル数字とライニング数字の2種類が!DINで本文を組む際にオールドスタイル数字が活躍しそうです。
すでにFF DINなど他のブランドのDINのフォントを所持している方がいらっしゃると思いますが、単品で購入するよりも、お得なValue Packでまとめて購入することをおすすめします。下記以外にも、同様のCondensed系のパッケージがあります。
- とにかく25書体全部欲しい場合は “Complete Family Value Pack”
- Italicを除いて基本セットが欲しいけど、Roundedはいらない場合は “Basic Family Value Pack”
- Italicを除いてRoundedの基本がセット欲しいけど、普通のがいらない場合は “Rounded Family Value Pack”
- 細いのと太いUltra Light/Light/Black +Italicが欲しい場合は “Basic 1 Value Pack”
- 最低限Regular/Bold +Italicが欲しい場合は “Basic 2 Value Pack”
- 中間ウェイトのMedium/Heavy +Italicが欲しい場合は “Basic 3 Value Pack”
- 最低限欲しいけどRoundedも欲しい場合は “Mix Value Pack”
日本を含め、世界中で定番の域にあるDIN。非常によく使われている書体なので、持っていて損することはまずないでしょう。
他ブランドのDINについては、ドイツの工業規格フォントDINのまとめをご覧ください。
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