2009.7.22 Wednesday - 10:03
Neue Frutiger — サイン書体として有名なFrutigerの2009年リメイク版が登場!
Neue Frutigerは1970年代にパリのシャルル・ド・ゴール空港のサイン書体としてデザインされたFrutigerの2009年リメイク版です。Frutigerのリメイクと言えば、1999年にFrutiger Nextが登場しましたが、今回10年の時を経て2度目のリメイクとなります。
Frutigerは私自身も大大大好きな書体で、その美しいスタイルは単にサイン書体としての用途にとどまらず、今や幅広く使われています。
制作にはAdrian Frutiger氏と親交深い小林 章氏が担当。ドイツ語のNeueは英語でNewの意味で、Helvetica Neue同様“ノイエ”と発音します。
Neue Frutigerの大きな特長はざっとこんな感じです。
- ウエイトは10種類、イタリックも併せて全部で20種類
- Ultra LightとLightの中間である“Thin”が初登場?
- FrutigerやFrutiger Serifと同じ骨格でデザインされている
- スペーシングが調整された
- より視認性を高めるため、骨格やアクセントなどがシャープになった
- Adrian Frutiger氏によるオリジナル矢印が追加
LinotypeやMyFontsのサイトから購入することができますが、単品で購入するよりもお得なValue Packでまとめて購入することをおすすめします。様々なパックがあるためどれを買うのか非常に悩ましいのですが、
- 全部まとめて欲しい場合は “Complete Family Pack”
- 全部欲しいけどCondensedは不要な場合は “Basic Family Pack”
- Ultra Light/Book/Bold + Italicが欲しい場合は “Basic 1 Value Pack”
- Thin/Regular/Heavy + Italicが欲しい場合は “Basic 2 Value Pack”
- Light/Medium/Black + Italicが欲しい場合は “Basic 3 Value Pack”
- Frutiger SerifのRegular/Bold + Italicと、Neue FrutigerのBook/Bold + Italicが合わさった “+ Serif 1 Value Pack”
- Frutiger SerifのLight/Medium/Heavy + Italicと、Neue FrutigerのThin/Regular/Heavy + Italicが合わさった “+ Serif 2 Value Pack”
といった感じで、Frutigerのセリフ体であるFrutiger Serifとの同梱パックもあります。
Neue Frutiger
http://www.neuefrutiger.com/
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