2015.11.12 Thursday - 19:18
TYPOGRAPHY 06 — フォント選びの参考になる「デザイナーなら知っておきたい最新フォント150」特集
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年に2回刊行されている国内の人気のタイポグラフィ雑誌「TYPOGRAPHY」。2014年の秋冬版である第6弾が発売になりました。今回の特集は「デザイナーなら知っておきたい最新フォント150」です。
欧文フォントは、世界中のタイプデザイナーやフォントファウンドリをまとめるTypeCache(タイプキャッシュ)がセレクトと特集ページのデザイン担当。日本ではあまり使われていないおすすめの欧文フォントを70も紹介しています。
紹介するフォントについて、ものすごくマニアックな解説がなされていたり、ビジュアルサンプルはフォントファウンダリオリジナルのイメージ画像が使われていたりと、1つ1つのフォントについてとても勉強になりますね。こりゃまとめるの大変だったろうなぁ…と思ってしまったり。
欧文フォントだけでなく、和文フォントのほうも2013年以降発売された80フォントが選ばれています。
中でも今年1番話題になったと言えるアドビの多言語オープンソースフォントSource Hans Sans(源ノ角ゴシック)。高品質かつ豊富なウエイトが揃っており、誰もがダウンロードして使えることに驚きました。その開発の裏側が詳しく取材されています。
アクシスフォントで有名なType Project(タイププロジェクト)のTP明朝は、コントラストの概念を取り入れた画期的な明朝体。アニメ「アルドノア・ゼロ」に採用されたことも話題を呼びました。
デザインを行う上で、文字は重要な要素の1つ。適切な書体を選択し、うまく使えるかどうかは結局のところデザイナーの力量にかかっていますが、いつも使っているフォントがマンネリ化している方には、とても良い資料となるでしょう。
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そして、私が執筆した今回で6回目のWebフォント連載「What’s Web Font?(もっと知りたいWebフォント)」もぜひご覧ください。今回はMonotypeのFonts.com Web Fontsの取材記事です。
Fonts.com Web Fontsは海外のWebフォントサービスですが、サービス自体日本語ローカライズされており、実はモトヤ、イワタ、Type Project、字游工房、リコーの日本語Webフォントも提供されています。簡単な使い方ガイドも解説していますので、試していない方は是非参考にしていただければと思います。
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その他、Monotypeが2014年5月に行ったタイポグラフィイベントType&や、毎年開催地を変えて行われる国際的な文字イベントATypI(今年はスペイン・バルセロナで開催)のイベントレポート記事も掲載されています。
2014年11月19日(水)から東京・表参道の青山ブックセンター本店でパネル展示、20日(木)には東京・下北沢のB&Bで大日本タイポ組合×TYPOGRAPHY編集部 presents「みんなで語ろう! タイポグラフィよもやまトーク」『TYPOGRAPHY 06』刊行記念イベントも行われるそうです。
次号は3周年記念ということで、大幅に誌面をリニューアルするとのこと。どのような感じに仕上がるのか今から楽しみです。
*誌面サンプルは出版社の方に提供いただきました。どうもありがとうございました。
Typography Magazine Facebookページ
https://www.facebook.com/TypographyMagazine
グラフィック社 – TYPOGRAPHY 06
http://www.graphicsha.co.jp/book_data.php?snumber3=1513
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