2012.4.19 Thursday - 10:07

UDフォント・ユニバーサルデザインフォントまとめ

ユニバーサルデザイン仕様のフォントをUDフォント、もしくはユニバーサルデザインフォントと言います。ちょっと調べる機会があったので、全部まとめてみました。

共通して「視認性が高い・読みやすい」をコンセプトにしているため、書体のデザインが簡素化され、ふところが深いデザインのものが多いです。また誤認を防ぐため、対称的な文字はしっかりと区別されたデザインになっています。

携帯電話やPCなどのスクリーン上だけでなく、看板などのサインデザイン、家電製品や細かい文字が多い説明書や保険の約款など、幅広い用途で使うことができます。

UDフォントの特徴

イワタUDフォント

http://www.iwatafont.co.jp/ud/
UDフォントの元祖といえば、パナソニックと共同開発を行ったというフォントメーカーイワタのUDフォント。
イワタUDゴシック、イワタUD丸ゴシック、イワタUD明朝のほか、イワタUD新聞明朝やイワタUD新聞ゴシックにも展開。
パッケージやダウンロードで単体購入できるほか、イワタLETSでも利用することができます。

イワタUDフォント

モリサワ UDフォント

http://www.morisawa.co.jp/font/about/knowledge/ud/
国内フォントメーカー最大手モリサワによるUDフォントシリーズ。
UD黎ミン、UD新ゴUD、新ゴNT、UD新丸ゴなど20書体以上をラインアップし、
モリサワパスポートの契約者であれば、後述のヒラギノUD書体も含め全書体利用可能。
成果物に対してモリサワ、大日本スクリーン製造、モトヤが賛同するUD FONTマークを使うことができます。

モリサワUDフォント

ヒラギノUDフォント

http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/
大日本スクリーン製造による千都フォントライブラリーから、OS Xではすでにお馴染みのヒラギノがUDフォント仕様に。飛び出し部分はそのまま維持しているなど、他社のUDフォントとは異なったアプローチでデザインされています。
ヒラギノUD明朝、角ゴ、丸ゴのほか派生したタイプも登場していて、モリサワパスポートの契約者であれば、全書体使うことができます。
【参考】CBCNETヒラギノUDについて聞いてみた@字游工房

ヒラギノUDフォント

モトヤ ユニバーサルデザインフォント

http://www.motoyafont.jp/images/shotai_sample/motoyaud_font.html
近年Googleなどでよく使われるモトヤによるUDフォントシリーズ。
モトヤお馴染みのアポロやシーダ、マルベリ、明朝などがUDフォントになってリリースされています。
モトヤのサイトから単体、もしくはパッケージにて購入することができます。

モトヤ ユニバーサルデザインフォント

TYPE C4

http://www.type-c4.com/
Windowsに搭載されているメイリオの日本語を担当したタイプデザイナー鈴木竹治氏によるブランド。
特にスクリーン上での優れた可読性を意識しているのが大きな特長。
フォント・アライアンス・ネットワーク (FAN)がパッケージやダウンロード版を販売しており、FONT×FAN HYBRIDなどのフォントパッケージ製品にも収録されています。

TYPE C4

UCDAフォント

http://www.ucda.jp/jp/font/
イワタのUDフォントをベースにしたユニバーサルデザイン書体で、社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA) とイワタの共同開発によるもの。認証支援ツールキットを(一般価格導入:52,500円)することで利用可能になります。
UCDAはアワードも開催しており、意欲的にユニバーサルデザインに取り組んでいます。

UCDAフォント

みんなの文字

http://www.ucda.jp/
大手広告代理店の電通と社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA) 、イワタが共同開発した前述のUCDAフォントをベースに電通の制作職が研究・検証を重ねて一般向けに販売するもの。レギュラー、ミディアム、ライト(2012年7月以降)の3ウェイト展開。「ねんきん定期便」で採用されているそうです。

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